【巨人】菅野の穴はどう埋める? 注目集めるプロ4年目の"秘密兵器"「プロテクトされていますように!」
今オフ、積極的な補強に励んだ巨人。中日から最強守護神のライデル・マルティネスを獲得。正捕手候補としてはソフトバンクからFA宣言していた甲斐拓也の入団も決まった。 【動画】復活が待たれる「神の子」の快投 田中将大の変幻自在投球をチェック 投手陣においては日米通算197勝とベテランの田中将大も入団と様々な特色を持った選手がそろう中で、注目されるのは「菅野の15勝」だ。 菅野智之が今季マークした15勝の穴をいかに先発陣が埋めていくかは、リーグ連覇を目指すチームにおいても大きな課題となる。 そこで阿部慎之助監督が求めたのは若い投手陣の切磋琢磨の姿勢だった。15勝を一人で埋めるとなると厳しいが、複数の選手で埋めてほしいと語ったと報じられている。 すでに戸郷翔征、山崎伊織、左腕では井上温大、フォスター・グリフィンが先発4本柱として確定。新たに先発候補として西舘勇陽、又木鉄平、堀田賢慎、平内龍太、横川凱らの名前が挙がる中、先発争いに加わる存在としてひそかに注目を集めているのは今季、育成から支配下となったプロ4年目投手の伊藤優輔にもある。 伊藤は都立小山台高校から中央大に進み、社会人・三菱パワーを経て、20年にドラフト4位で入団を果たした。しかし1年目のオフ、21年11月に右ひじ内側側副じん帯再建手術を受け、育成契約に変更。22、23年と2年間の長きにわたって、リハビリ生活を送ってきた。 7月26日に支配下再登録されると満を持してプロ初登板となったのは7月30日の阪神戦(甲子園)。1-4とビハインドの7回に3番手で登板すると、最速152キロをマークするなど、1回無安打無失点で再スタートを切った。その後、8月22日に抹消されるまで中継ぎとして8試合に登板、防御率1.04と高パフォーマンスを残した。 同期入団には同じくトミー・ジョン手術を経て復帰、今や先発陣の軸として活躍している山崎伊織もいる。伊藤にも同じく右の本格派として、さらなる飛躍が期待されている。 一方、甲斐のFA移籍に伴う、巨人のプロテクトリストもすでにソフトバンクに渡ったとされる。年明けにも新たな展開があると見られる中、プロテクトできるのは28人と限られた人数となることで、ファンの間からは伊藤に関して「期待しています、プロテクトされていますように!」など流出を避けてほしいという声もあがっている 先発としてリ・スタートを切る右腕がどんな勇姿を見せるのか。2025年を彩る新たな注目選手となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]