図書館利用率向上で協議 釧路市図書館基本計画策定委
釧路市中央図書館(市北大通10)の運営などについて話し合う「第2期釧路市図書館基本計画策定委員会」の今年度1回目の会合が27日、同図書館で開かれ、市内図書館利用者らを対象に実施したアンケート結果などを公表した。 アンケート 結果を公表 同委員会は、2019年度に策定した「第2期釧路市図書館基本計画」(20~29年度)が中間年を迎えることから、施策の進展状況の確認や見直しを協議するため、学校教育関係者や学識経験者、市民団体などの12人が委員となり設置された。 この日は9人の委員が参加。委員長に釧路高専名誉教授の小田島本有氏、副委員長に釧路市女性団体連絡協議会副会長の穂積貴美子氏が選任された。議事では同委員会事務局の釧路市教育委員会が、事前に調査した図書館利用者のアンケートや基本計画の進展状況などを公表。基本計画では全82施策のうち、策定時と同様に取り組んでいる「継続」が56施策、新たな取り組みや事業の充実がなされた「拡充」が21施策、「検討着手」が5施策と報告した。 今年6~7月にかけて実施した「図書館利用者等意向調査」では、図書館の設備や雰囲気、本の種類や数に関しては満足が多い一方、電子書籍の数や種類、催しの回数にはやや不満が多い結果となった。自由意見では、駐車スペースの拡充や漫画など分かりやすい本の配置を望む声もあった。 小田島委員長は「今後も若い世代の利用率向上や、地域に求められる図書館にするため、協議を重ねていきたい」と話していた。
釧路新聞