<繋ぐ・センバツ2022天理>選手紹介/3 戸井零士主将/内藤大翔内野手 /奈良
◇日本一へ自他厳しく 戸井零士(れいじ)主将(2年) 個性豊かな44人のチームメートをまとめる主将。試合では「3番・遊撃手」を任されるなど、あらゆる面でチームの中心となる存在だ。 3年生が卒業する前も、ミーティングでは自分からまとめ役を買って出ていたという。普段も自由時間はほとんど自主練に費やしているといい、「チームで一番練習しているのは自分」と胸を張る。その姿勢が認められ、新たな主将を決める投票の際は、満票で選出された。 野球に対するストイックさは、中村良二監督が「僕が選手なら窮屈に感じる」と評するほど。他の部員に時には厳しい言葉もかけるが、「日本一という夢を追うならそれくらいはしないと、という覚悟でやっています」。 ◇打点に強いこだわり 内藤大翔(やまと)内野手(2年) チームの主砲で、3番を打つ戸井零士主将と共に打線を引っ張ったセンバツ出場の立役者の一人だ。 試合でこだわっていることは、4番らしく「打点」だ。ここ一番で必ず打てる打者になるためにメンタル面を強化しようと、寮近くの書店で購入した関連本は10冊にも及ぶ。その成果もあって、昨秋の公式戦では10打点を挙げチームの打点王となったが、「まだまだ打てた場面があった」と満足はしていない。 最近の練習では、前回のセンバツで打てなかったという逆方向への強い打球を特に意識している。「1年ぶりの甲子園で、自分がどれだけ成長したか試したい」。頼りになる4番が、どこまでも強気にチームを勝利へと導いていく。