「軍事オタク」石破首相が自衛隊に入隊したら…「せいぜい3佐止まり」「宰相の器」ではない 自民党を仕切るには荷が重すぎか
【ニュース裏表 有元隆志】 「安全保障の専門家」を自任し、「軍事オタク」とも呼ばれる石破茂首相だが、防衛大学校から自衛隊に入隊していれば、どのくらいの階級まで昇進することができただろうか。 【写真】「もっと下に…下に」“半ケツ”状態でビラ配りをするボランティア女性 「せいぜい3佐(少佐)だろう」 ある自衛隊元幹部はこう言い切る。海上自衛隊でいうと、2等海佐(中佐)ならば通常の護衛艦の艦長となる。中佐は英語で「Commander」と呼ばれる。つまり、石破氏は指揮官にはふさわしくないという意味だ。 防衛相経験者でもある石破首相だが、別の元幹部自衛官たちも「石破さんと河野太郎さんだけは首相にしてはならない」と口々に言う。 9月27日に行われた自民党総裁選の決選投票で、高市早苗前経済安保相ではなく、石破氏に投票した国会議員たちに聞かせたかった発言だ。 27日投開票の衆院選について、石破首相は自民党と公明党で過半数(233議席)という「勝敗ライン」を設定していた。 石破首相がライバル視する安倍晋三元首相も第2次政権時代、「勝敗ライン」を同じく自公で過半数と言っていたが、実際には自民党単独で300議席が目標だった。 目標にはわずかに及ばなかったが、2012年で294議席、14年が290議席、17年が281議席だった。21年の岸田文雄前首相の時でも261議席だった。 石破首相が今回獲得した191議席がいかに低い数字であるかは一目瞭然だ。にもかかわらず、石破首相は「なんで自分が辞めなければいけないんだ」と開き直っている。 総裁選の決選投票で石破首相に投じた自民党の国会議員には分からなかったことが、国民にはよく分かっていた。石破首相が「宰相の器」ではないということを。 「森山(裕)幹事長に足を引っ張られた」(自民党ベテラン)との見方もある。 確かに、石破首相は総裁選では新内閣発足後、予算委員会を開いて議論を尽くすべきだと発言していた。だが、森山氏の一日も早い選挙の方が野党の態勢が間に合わず有利だとの説得に応じ、選挙日程を前倒しした。 森山氏は、パーティー券収入を政治資金収支報告書に記載しなかった候補を一時は公認するとしながら、批判を浴びると12人を「非公認」として混乱をもたらした。