北本市の「デーノタメ遺跡」 国史跡に推進へ/埼玉県
国の文化審議会は25日までに、北本市の「デーノタメ遺跡」を国の史跡に指定するよう文部科学大臣に答申しました。 指定されれば県内の国指定史跡は26件になります。 北本市の「デーノタメ遺跡」は、縄文時代中期から後期にかけて営まれた関東最大級の環状集落遺跡です。 水場遺構からは、漆製品のほか食材となるクルミやトチの実などの遺物が豊富に出土していて、縄文時代中期から後期にかけての環境の変化やそれに伴う人々の生活の様子を知るうえで重要な遺跡ということです。 指定されれば北本市初の国指定史跡となります。 また、すでに国の史跡に指定されている和光市にある弥生時代の環濠集落、午王山遺跡は指定範囲を追加するよう答申されました。