下水道使用料で徴収ミス 多久市 徴収漏れと誤徴収
多久市は7日、下水道料金の徴収漏れが11件約199万円、誤徴収が1件約53万円あったと発表した。事務手続き上のミスや使用開始届の未提出が原因。市は該当世帯や事業所に説明した上で、未徴収金については請求可能な過去5年分約114万円の支払いを求める。 市環境課によると、上水道を管理運営している佐賀西部広域水道企業団から今年2月に情報提供があり、2件の徴収漏れが見つかった。それを受けて下水道排水設備の設置申請者1794件を調べた結果、計12件のミスが発覚した。 徴収漏れは2007年3月以降の11件で、7件は職員の入力漏れや確認不足など事務手続き上のミスによるもので、4件は使用開始届が未提出だった。 誤徴収は01年11月から続いており、当時の担当職員が下水道に接続していると誤認して事務手続きしたことが原因だった。国家賠償法の規定に基づき過去20年分の使用料約47万円と利息相当額を返還する。 同課は「負担の公正、公平性を損ねる事態を招き、対象となる方にはさかのぼって使用料の納付をお願いすることになり、深くおわび申し上げます」とし、今後は複数人による確認を徹底するなど再発防止を図るとしている。(古川浩司)