ガザ中南部で作戦拡大 イスラエル、住宅砲撃50人死亡
【エルサレム共同】イスラエル軍は27日、パレスチナ自治区ガザ南部の最大都市ハンユニスに追加の部隊を投入し、イスラム組織ハマス掃討作戦を拡大したと明らかにした。ガザ保健当局によると、ハンユニスや北部ベイトラヒヤで28日、住宅への砲撃があり、計約50人が死亡した。軍はガザ中部の密集地の難民キャンプでも地上侵攻を強化、民間人の犠牲拡大が懸念される。 保健当局は28日、10月から続く戦闘のガザ側の死者が2万1320人になったと発表、1日で210人増えた。パレスチナ赤新月社は28日、ハンユニスで運営するアルアマル病院付近への攻撃が相次ぎ、多数の死者が出たと明らかにした。同病院には約1万4千人の避難者が身を寄せているといい、国際社会に声を上げるよう求めた。 ハマスも抵抗を続け、イスラエル軍は28日、新たにイスラエル兵士3人の死亡を確認、10月下旬の地上侵攻開始後、死亡した兵士は計167人。 軍は27日、北部ガザ市のランティシ病院や学校周辺で発見したトンネル網を破壊したとする映像を公開。ハマスが攻撃に利用していたと説明した。