西野亮廣から、新社会人の皆さんへ――「若いうちに打ちのめされなかった不幸」は取り返しのつかないことに! そのまま30歳、40歳になった大人をたくさん知っている…
自分の未来のために「とっとと打ちのめされてください」。ただし“とことんやらないと”打ちのめされません! それは「まだ努力をしていないから」という言い訳が残ってしまうから。
23万部のロングセラー『夢と金』の著者であり、今、ビジネスパーソンが追うべき人物の筆頭である西野亮廣さんから、今年の春から新生活が始まる人へのメッセージ。「自分の才能の小ささに、自分の無知に、自分の甘さに、1日でも早く出会ってください」というその言葉の本意とは? 今回も、音声メディア「voicy」で配信中の「#西野さんの朝礼」から編集してお届けする。 【写真】話題の『#えんとつ町の踊るハロウィンナイト』イベントの風景 今日は、【僕が社会に出た日のこと】です。
僕にとっての「社会」の始まり
今日は今年の春から新生活が始まる子達に向けてお話しします。 僕が社会に出た日の話です。 僕の場合、ちょっとだけイレギュラーで、吉本興業の養成所の在学中にデビューさせていただいたので、どこからを「社会」と呼ぶのかチョット分からないのですが、まぁ、一応最終学歴は「高校」です。 「吉本興業の養成所は全国からお笑い番長が集まっている」と聞いていたので、それなりに不安はありましたが、一方で、自信が無いと入学願書を出していないわけで、「まぁ、いけるだろうな」と思って養成所に入って、勢いそのまま4月から毎月「月間MVP」に選ばれて、「ほらね」みたいな鼻につく感じのヤツでした。 当時、養成所の生徒としてキングコングだけ特例で、プロのオーディションを受けさせてもらえて、150組の先輩方と劇場のレギュラーをかけたオーディションを戦うことになるわけですが、そこでも優勝して、コンビ結成2ヶ月目には劇場レギュラー入りして、ビックリするぐらい順風満帆だったのですが、レギュラーに入った瞬間からボコボコに打ちのめされましたね(笑) レギュラーメンバーには、当時は、まだ誰も知らないブラックマヨネーズさんや、フットボールアワーさんや、チュートリアルさんや、ロザンさんや、スッチー(ビッキーズ)さんや、レイザーラモンさんや、時々、入れ替わりで、麒麟さんや、笑い飯さんや、千鳥さん…本当に錚々たるメンツがズラリと並んでいて、一方で、自分達は、つい数ヶ月前まで高校生だったわけで、もうね、手も足も出ないんです。 誰も売れてないから、皆、目が殺気だっていて、トークコーナーになると、僕らに喋る隙を1秒も与えてくれないんです。 まずは自分が売れなきゃいけないから。 あそこまで「手も足も出ない」と思ったのは、生まれて初めてでした。 たぶん、あの日が「社会」の始まりなんだと思います。 あなた方が、まもなく目の当たりにする「社会」です。