原辰徳監督の不気味な笑顔【川口和久のスクリューボール】
話題豊富な開幕戦
中央が原監督。マツダでの2勝1敗は大きい/写真=前島進
いよいよプロ野球が開幕した。3月29日、平成最後の開幕戦では、広島・大瀬良大地が素晴らしいピッチングで巨人を完封。失投がほとんどなく、三番の丸佳浩も4三振と完全に抑え込んだ。奪三振11のうちクリーンアップから8三振はすごいね。巨人の場合、二番の坂本勇人もクリーンアップみたいなものだから、合わせたら10奪三振か。まさにエースだ。ほかにDeNAでは今永昇太、ソフトバンクは千賀滉大がキレキレの投球を見せ、日本ハムでは中田翔が「ふざけんな、バカヤロー!」のサヨナラ満塁ホームランでしょ。申告敬遠2つもやられたら腹も立つよね。完全にオリックスベンチのミスだ。新人もそれなりに活躍したし、話題豊富な1日だったと思う。 俺が開幕3連戦で一番注目していたのは、オープン戦では手探り状態だった巨人の勝利の方程式。2、3戦目の勝ちゲームを見ると、まずは吉川光夫、中川皓太、クックでスタートするようだ。ただ、原辰徳監督の中で、このまま最後まで行くつもりはないと思う。俺がコーチ時代はマシソン、山口鉄也、西村健太朗で固定していた。最後の3人を決めると戦い方がぐっと楽になるが、ひとまずの確定は7回の吉川光と抑えのクックで8回は決めてないと思うよ。 ただ、「固定」してないわけじゃない。原監督の中では吉川光、水野、クックで「固定」してるはずさ。水野って誰? と思うかもしれないが・・・
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週刊ベースボール