<WBC>28人目のラスト侍に広島・田中が急浮上!
WBCでV奪回を狙う侍ジャパンの出場メンバーで28人目のラスト侍が誰になるかが注目を集めているが、その最終調整でも、辞退者が続出して“消去法”で広島の田中広輔内野手(27)が急浮上してきた。 当初選出予定だった日ハムの中島卓也内野手(26)は、体調が万全でないために辞退。代表発表会見で小久保監督が、「山田はセカンド一本。サードは松田しか呼んでいないので、菊池にはショート、サードも含めて(カバーしてもらう)緊急事態も出てくる」と語ったように、巨人の坂本勇人内野手(28)に何らかのアクシデントが発生した場合のショートのバックアップメンバーだけがいないため、「ショート&代走」の条件を満たす野手が、28人目の候補となっていた。 関係者の話を総合すると、小久保体制となって代表の常連となっていたソフトバンクのショート、今宮健太内野手(25)が次の候補だったが、昨年10月に右肘の手術を終えたばかりという状況にあり、無理をさせられないと球団サイドが25日までに辞退の意向を伝えてきた。 またショートだけでなく、セカンド、外野も守ることができて、その守備力に定評のある阪神の大和(29)も候補だったが、若干、走力、打力の点で見劣りし、しかも昨秋のキャンプで脇腹を痛めて、今季からスイッチバッターへ挑戦中という事情もあって、今春のキャンプは1軍ではなく高知県・安芸の2軍キャンプに振り分けられているという状況も手伝って、選出が見送られる方向になりそう。 そこで急浮上してきたのが、広島の「1番・ショート」としてカープ25年ぶりのリーグ優勝を牽引した田中だ。JR東日本に所属していたアマチュア時代には、国際試合経験もあり、その堅実な守備力に加え、昨季は28盗塁、102得点をマーク、機動力に関してはトップクラスだ。千葉ロッテのショートストップ、鈴木大地内野手(27)も候補だが、田中の足と勢いが、買われそうな方向。 横浜DeNAとのクライマックスシリーズでは、脅威の高打率をマークするなど短期決戦で爆発力を見せたことも魅力だろう。また自主トレも順調に進めていて怪我など体調にもなんら不安がない。 ラスト侍は、急浮上してきた広島のリードオフマン、田中で決まるのか? 米国時間の2月6日が選手登録の締め切りだが、球団との調整がつき次第、近日中にも注目のラスト侍が発表される予定だ。