【高校野球】盛岡大付の主軸・山本世波「自分が打って勝たせたい」県大会は全5試合で安打…14日開幕・東北大会6県代表校の注目選手紹介
14日開幕の春季高校野球東北大会(石巻市民ほか)に出場する6県代表校から、注目選手を紹介する。盛岡大付(岩手)は主軸を担う山本世波(せな)内野手(3年)が、伝統の強打を見せつけると意気込んだ。 この春を“復活”への第一歩にする。県大会全5戦で安打を放ち、準Vに貢献した山本は「やるべきことを一人一人がしっかりやれれば勝てる」と力強く語った。昨年は春が県2回戦、夏の岩手大会が1回戦、秋が県準々決勝と上位に進めず。今春も地区予選は県大会出場を決めた後の準決勝で敗れていたが、ようやく結果を残した形だ。 「勝つ喜び、勝つイメージをまだ知らない」と感じた関口清治監督(47)が選手たちに何度も見せたのが、甲子園に出た先輩たちの試合映像だった。山本は「(監督から)どんな顔をしているか見ろ、誰一人弱い顔をしていないだろ、と言われて本当にそうだと思いました」。チームに戦う姿勢や気持ちが注入され、粘り強さが生まれた。東北大会出場をかけた県準決勝・大船渡戦は終盤まで競りながら2―1でサヨナラ勝ち。昨秋まではなかった勝ち方で自信をつけた。 1回戦(14日)は日大山形(山形)と対戦する。「チームのことをしっかりやりながら、自分が打って勝たせたい」と意気込んだ山本。先輩たちに負けない闘志あふれる表情で相手投手を打ち崩し、強力打線復活を印象づける。 (有吉 広紀)
報知新聞社