MLBコミッショナーが佐々木朗希の“越年契約”を明言 条件面で“ドジャース以外ノーチャンス”の予想が一変?
日米両球界の関心事となっている“令和の怪物”に関する興味深い情報が発信された。 現地時間11月20日、MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは、今オフにロッテからポスティングシステムでのメジャー移籍を目指している佐々木朗希について、2025年の国際ボーナスプール枠でメジャー球団と契約するだろうと言及した。 【動画】日本人最速の165キロを記録!凄みを増した佐々木朗希の広島戦のピッチングの映像 マンフレッドコミッショナーの発言を追報した米スポーツ専門局『ESPN』のホルヘ・カスティーヨ記者は、「マンフレッドコミッショナーは、ロウキ・ササキは2025年の国際ボーナスプール枠でMLBと契約をするだろうと予測した。つまり、1月15日(同16日)まで契約しないことを意味する」と伝えた。 米球界の“御大”の言葉が確かだとするならば、獲得競争は30球団が横一線の状態と化す。そもそも現在23歳の佐々木は、MLBの労使協定で決まった国際選手獲得の際にマイナー契約のみ、さらに契約金や保証金が年間500万ドル(約7億2500万円)に制限される“25歳ルール”の対象となる。そのため獲得は各球団に割り当てられたボーナスプールの中で選手と契約する必要がある。 現時点で30球団最高のボーナスプールを保持しているのは、ドジャース(約250万ドル=約3億8550万円)だった。米メディアの間でも佐々木陣営が年内にポスティングを公示した場合には、「ドジャース入りが最有力」という意見が大半の見方だった。 ドジャース以外はノーチャンス――。そんな予想もある中で、佐々木は越年での契約を決めたようだ。2024年度の契約可能期間は12月15日までなのだが、23歳の怪腕は2025年度の契約可能期間がスタートする1月15日以降に契約締結を目指すという。 1月15日以降となれば、ボーナスプールはリセットされる。その時点で金銭的な有利不利はなくなるため、必然的に30球団が横一線。佐々木獲得交渉はどのチームも可能となる。 佐々木の交渉においては「30球団のうち30球団がドジャースに行くと信じている」(『ESPN』のバスター・オルニー記者談)とも伝えられているが、果たして今回の発表によって争奪戦の行方はどう変わるか。日本の怪物右腕への関心は高まる一方だ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]