（ブルームバーグ）： 柘植芳文外務副大臣は23日、北京で中国外務省の孫衛東次官と会談し、日本を標的にした「根拠のない悪質な」インターネット上の書き込みへの取り締まりを要請した。中国・深圳で日本人学校の男子児童が襲われて死亡した事件が注目を集める中で、日中両政府によるハイレベルの協議が終了した。

日本政府の声明によれば、中国にある日本人学校に言及したものも含め、ソーシャルメディアへの反日的な書き込みに徹底的な対処を中国に求めた。これに対し孫氏は、この事件は「個別の事案」だと述べた。

日本人男児が死亡、中国外務省が哀悼の意－日中関係悪化の懸念 (3)

柘植氏は中国側に対し、先週の事件の動機やその他の詳細について、できるだけ早く適切な説明を行うよう要求。これまでのところ、中国当局は現場で逮捕された犯人の動機を何も説明していない。

中国外務省の林剣報道官は23日午後の定例記者会見で、「中国はいわゆる反日教育をしていない。われわれは歴史から学ぶことを提唱しており、憎しみを永続させるためではなく、戦争の悲劇が再び起こらないようにすることが目的だ」と語った。

原題：Tokyo Demands China Crackdown on Anti-Japanese Hate After Murder（抜粋）

--取材協力：Charlie Zhu、Qianwei Zhang、Li Liu.

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