海草アマモ再生へ 種子採取 天草漁協など
上天草市で海草アマモの再生に取り組む天草漁協と、食材加工販売のニチレイフレッシュ(東京)、福岡魚市場(福岡市)の関係者らが4日、大矢野町維和地区の塩浜漁港の浜辺で、アマモの種子を取る作業に励んだ。 アマモは海の浅瀬に生え、魚の産卵や生育の場になる。3者は上天草市産シバエビの取引で縁があり、海の保全に努めようと2年前に活動開始。大矢野町の宮津地区沖を中心に、維和地区にも再生エリアを広げている。 この日は、関係者ら約20人が胴長を着て、海中で揺らめく細長いアマモを優しくつかみ、先端に3ミリほどの種子が付いているかを入念に確認していた。 ニチレイフレッシュの石川洋子経営企画部長(52)は「魚を取り扱う会社なので、海の保全にもしっかり協力したい」と話した。種子は夏に取り出し、秋に海へ戻す予定。(丸山宗一郎)