日本ハム・加藤貴之が球団29年ぶりの歴史的快投 北山亘基に続く2戦連続の完封劇「持ち味は出せた」
(パ・リーグ、日本ハム5―0ロッテ、6回戦、日本ハム5勝1敗、21日、エスコン)左のエースが目覚めた!! 日本ハム・加藤貴之投手(31)は登場曲に使うシンガー・ソングライター、VOGの『Try My Life』が流れる中、九回のマウンドへ。2死から中村奨を二飛に仕留めると、グラブをポンとたたき表情を緩めた。 【写真】森本稀哲コーチを後ろから抱き寄せるようなしぐさを見せる日本ハム・新庄剛志監督 「持ち味は出せた。何とか勝ててよかった」 9安打の完封で今季初勝利を飾った。前日にプロ初完封を果たした北山亘基に続く2戦連続の完封劇は、球団では1995年のグロス、西崎幸広以来29年ぶり。四回を除く全てのイニングで安打を許したが、4つの併殺打などで切り抜けた。 昨季に取得した国内フリーエージェント権を行使せず、4年総額12億円(推定)で残留。先発陣の柱だった上沢直之(現レッドソックス)が抜け「チームを引っ張る」と覚悟を口にする。3戦未勝利でこの日を迎え「覚悟を持って試合に臨んだ。先発をやっている以上は行けるところまでは行くのが役目」と一人で投げきった。 〝新ユニホーム〟は縁起物だ。エスコンフィールド北海道の開業1周年を記念し、黒を基調としたユニホームで全8試合を戦って5勝2敗1分。1分けを挟んで4連勝を飾り、首位ソフトバンクに1ゲーム差に迫った。新庄監督は試合後に開口一番、「このユニホームをビジター用にしたい。この会見が終わったら(球団に)お願いに行きます」と上機嫌だった。(加藤次郎)