校庭にクマ、午前と午後に2度現る…屋外での授業を中止
24日午前11時頃と午後2時10分頃、栃木県日光市中宮祠の市立中宮祠小中学校(児童生徒15人)の校庭で、クマ1頭がサクラの木に登っているのを教員らが目撃した。いずれも実を食べている様子が確認されており、市は再びクマが出没する可能性が高いと判断。周辺に捕獲用のワナを設置した。
日光署の発表によると、クマはいずれも体長約1メートルで、同じクマとみられる。授業中だったが、児童生徒らにけがはなかった。同署は市と連携して付近の警戒にあたった。学校側はこの日の屋外での授業を中止し、下校時に保護者が迎えにくるなどの措置をとった。
同校によると、クマが校庭内に植えられているオオヤマザクラの木によじ登ったり、木の下をうろついたりしている姿が確認されている。クマは午前中は約1時間、午後は1時半ほど木の周辺にとどまっていた。学校関係者は、「木の上や落下したサクラの実を食べていたようだ。味をしめて来ているのではないか」と話していた。