【広島東洋カープ】 侍ジャパンにも選出された田村俊介の飛躍、開幕投手の九里亜蓮に期待|注目選手・予想ローテーション・予想オーダー|プロ野球
広島は新井貴浩監督が指揮を執って2年目となる。昨年は2位でクライマックスシリーズに進出するも、ファイナルステージで阪神に敗れた。今年は2018年以来6年ぶりとなるセ・リーグ制覇を目指す。
注目選手
投手:森下暢仁 投手で注目したいのは大卒5年目となる森下暢仁だ。昨年は規定投球回に到達しなかったもののチーム2位となる9勝(6敗)を挙げ、防御率も3.01と結果を出した。ルーキーイヤーから順調に白星を積み重ね、昨年までの4年間で37勝を挙げており今年は通算50勝も視界に入ってくる。 東京オリンピックでは日の丸も背負って金メダルに貢献したが、以降は右肘の手術を受けた影響もあり侍ジャパンのユニフォームに袖を通す機会は訪れていない。今年はオフシーズンにプレミア12が行われる予定。その侍ジャパンに名を連ねるためにも、今年の結果が重要だ。 残念ながら予定されていた開幕2戦目の登板は回避となったが、幸い重症ではない模様。復帰後の快進撃に期待したいところだ。 野手:田村俊介 野手では高卒3年目の田村俊介に注目が集まる。一軍では昨年までわずか10試合の出場ながら、3月に行われた日本代表対欧州代表の強化試合に侍ジャパンの一員として招集された。2試合で5打数1安打と目を見張る数字を残すことはできなかったものの、2戦目では「5番・左翼」と中軸を任された。 その経験の成果なのか、3月14日のオープン戦では2打席連続本塁打を放つ活躍。外野の定位置を奪わんとばかりの活躍を見せている。 広島には鈴木誠也(現カブス)や丸佳浩(現巨人)に前田智徳といった高卒の外野手を育成してきた実績がある。田村も今年を飛躍のシーズンとして、先輩たちのあとを受け継いでいきたいところ。
予想ローテーション
開幕投手は九里亜蓮が務める。昨年は8勝8敗と貯金こそ作れなかったものの防御率2.53と安定。投球回数も174回1/3で12球団トップだった。初の大役からローテーションの柱として、シーズンを過ごすことが求められる。 開幕2戦目が予定されていた森下は登板を回避。2021年のドラフト1位黒原拓未が代役を務めることになる。黒原はここで結果を出すことができれば、そのまま定着する可能性も十分にある。3戦目はアドゥワ誠が争いを勝ち抜いた。 2カード目は床田寛樹、大瀬良大地、新加入のハッチの順番となりそうだ。床田はオープン戦3試合で10回を投げ無失点。初の2桁勝利、規定投球回を達成した昨年同様に軸の1人となりそうだ。 その他では玉村昇悟、森翔平らの左腕、ベテランの野村祐輔らが続く。 ドラフト1位の常廣羽也斗は春季キャンプ前に大学のテストなどで調整が遅れた。春季キャンプで一軍に合流していた時期もあったが、オープン戦での登板もなく二軍スタートとなった。 <予想ローテーション> 1:九里亜蓮 2:黒原拓未 3:アドゥワ誠 4:床田寛樹 5:大瀬良大地 6:ハッチ