[トヨタの予感]は大当たり! 兄貴分クラウンのベース車に成りあがった[マークII]の功績がハンパなかった!!
■トヨタの予感は大当たり
ハードトップに5グレード、セダンに6グレードの大所帯でスタートしたマークII。翌年には3.0グランデGが追加され、3ナンバー車も復活する。クルマは一種のステイタスだったこの時代、マークIIは十分なステイタスにもなっていた。 ハイソカーブームとバブル経済も手伝ってか、X80型マークIIは兄弟車のチェイサー・クレスタと共に順調に売れていく。歴代マークIIの中では控えめな印象を持つ80系は、その印象とは裏腹に、マークIIや兄弟車の中で歴代最多の販売台数を記録することとなる。 名実ともに名車の位置にたどり着いたX80型マークII。今から36年も前に、トヨタがカタログの表紙に記した「小さな予感」は、「大的中」となるのだった。 歴代の中でも最もエレガントで、マークIIらしいモデルとなった6代目。これほどまでに人の感性と混ざり合い、意のままに動くクルマは探すのが難しい。最大のヒット作にして最高傑作であることが、80系マークIIの名車たる所以か。