胴上げで奇跡?引退試合のヤクルト・山崎晃大朗が昇天ポーズで現役生活に別れ 得意の縦跳び チームメート&スタンドも大爆笑
「ヤクルト2-5広島」(3日、神宮球場) 引退試合に臨んだヤクルトの山崎晃大朗外野手は、4点を追う九回の第4打席で左前打を放ち、球場は大歓声に包まれた。有終のマルチ安打締めだ。 【写真】ド正面から見た昇天ポーズ 一片の悔いもない山崎の笑顔が素敵すぎ 試合後、場内一周でファンに感謝を伝えると、高津監督やチームメートがマウンドで待っていた。記念撮影を終えると、選手たちに囲まれ胴上げモードに。すると2回目で地面にたたき落とされたような形になり、山崎は驚きの表情。スタンドからはどよめきがわき起こったが、仲間たちは無理やり胴上げを続行。その結果、漫画「北斗の拳」のラオウが繰り出した昇天ポーズで現役生活を終えた。 縦に飛ぶ胴上げは山崎の特徴でもあり、連覇の際に高津監督と一緒に飛んで注目を浴びた。そのためファームでも横の胴上げと縦跳びを行い、その際は「ちゃんと横になって飛んだのが初めてだったんで、ちょっと最後縦でいつも通り飛ばしてもらいましたけど」と明かし、「横は怖いっすね。なんか身を委ねるというか、それはちょっと怖かったです」と心境を明かしていた。 またこの日は当初、スピーチの予定はなかったが、高津監督にマイクを向けられ「全部が中途半端な選手でした。打っても2割5分、盗塁も2桁届かない、打点もちょっと少ない。そんな中途半端な選手を監督が辛抱強く使い続けてくれました。全体的に中途半端な成績でしたけど、9年間ありがとうございました」と語ってスタンドは爆笑。高津監督も「引退記念グッズも余っているようなので、ぜひ勝ってあげてください」と呼びかけていた。 試合では初回の第1打席で右前打を放ち、九回2死からしぶとく左前打を放って有終のマルチ安打。笑みがあふれた素敵な引退試合となった。