NHKの重要文化財破損「モノは壊れますよ…」古典芸能精通の作家が言及
作家の岩下尚史氏が11日、火曜レギュラーを務めるTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜午後5時)に出演し、NHKの撮影クルーがロケで国の重要文化財を破損させたことについて私見を語った。 【写真】破損した角材の一部 番組ではNHKが10日に発表した事案を取り上げた。国の重要文化財に指定されている香川県琴平町の「旧金毘羅大芝居」でEテレ「芸能きわみ堂」のロケ中、撮影担当者が花道から客席に転落し、升席を仕切る木製の角材の一部を破損させたことを紹介した。 岩下氏は「こわしちゃいけないのは当たり前だけど、モノだから壊れることはあるよね」とコメント。同所が日本最古の芝居小屋とされている歴史的建造物であることを念頭に「角材1本折れて、修復もできるっちゃできるじゃない。理屈を言えばいけませんよ、壊しちゃ。というか撮影させちゃいけないかもしれない。そんなに壊しちゃいけないなら」と語った。 ただ、同所が現在も公演などで使用されていることから「客が入っているところだから、カメラ入れちゃいけませんとは、言えないだろうし」と指摘。「壊すとこうやって責められるは責められるけど、モノは壊れますよ」と語った。 岩下氏は古典芸能に精通し、著書も多数。今回NHKが撮影していた「芸能きわみ堂」にも出演歴がある。