ヘンリー王子、アメリカ人になるにはロイヤルの称号放棄が必須 米国籍取得の「優先順位が高くない」理由か
先週、インビクタスのイベントのためカナダを訪れたヘンリー王子とメーガン妃。イベント中、王子はアメリカのテレビ番組「グッドモーニング・アメリカ」のインタビューに応じた。 【写真】子ども時代の写真を発掘!ヘンリー王子 & ウィリアム王子の仲良しフォトアルバム
今月初め、がんの診断を受けたチャールズ国王と面会するためイギリスに急遽帰国した王子。そのことについて聞かれると王子は国王から直接、病気について聞いたと説明。そして「私は家族を愛している」「すぐに飛行機に乗り父に会いに行き、少しでも一緒に時間を過ごせたことに感謝している」と語った。ロイヤルファミリーとの険悪な関係が報じられているが、王子は自分に敵意はないと仄めかしていた。
この質疑応答の中で王子は「アメリカでの暮らしが大好きだ」とも。それを聞いたレポーターが「アメリカ国籍の取得を考えたことは?」と尋ねると王子は「頭の片隅にはあるが、現時点で(国籍取得は)優先順位の高い案ではない」。
英国ロイヤルがアメリカ人になれば大ニュース。「頭の片隅にある」という発言は英米マスコミを騒がせている。そんな中、新聞「ニューヨークポスト」はアメリカ国籍を取得したいのであれば称号を放棄しなくてはならないと指摘している。
アメリカの移民局(USCIS)のサイトには「外国において何らかの爵位、または貴族の地位を有する申請者はその爵位、または地位を放棄しなくてはならない」と記載されている。「申請者は公的な儀式で明確に肩書きを放棄しなくてはならない」「称号を放棄しないことは合衆国憲法へのコミットメントの欠如と見なされる可能性がある」とも。
一部のマスコミは、アメリカ人になるという案の「優先順位が高くない」のは称号を放棄したくないからではないかと勘繰っている。最近ローンチした新ウェブサイトで「サセックス公爵夫妻」という肩書きを使っていることや、子どもたちの姓を「マウントバッテン=ウィンザー」から「サセックス」に変えると決めたことを考えると、そういう見方が出てくるのも無理はない。王子の代理人は王子のアメリカ国籍に関する発言について何もコメントしていない。