ゴルフ林拓希選手「父の日」を逆転優勝で飾る…家族が急きょ駆けつけ、娘の声援に「泣きそうになった」
ゴルフの九州オープン選手権は13~16日、大分市の大分カントリークラブ月形コース(7214ヤード、パー72)で行われた。林拓希選手(37)(フリー)が通算4アンダーで並んだ藤島晴雄選手(40)(進電グループ)とのプレーオフを制して初優勝した。林選手は10月に開催される日本オープン選手権の出場権を得た。 【写真】農家やめ手作りしたゴルフ場…難関の3番ホール。左奥のグリーン手前に池とアリソンバンカーがある
プレーオフは1ホール目でバーディーを奪い、優勝を決めた。「父の日」に栄冠を手にした林選手は、家族と抱き合い喜びをかみしめた。
最終日は、首位と1打差の3位でスタート。前半は、持ち前のアプローチとパットがさえ、スコアを三つ伸ばして折り返したが、正念場の14、15番でボギーをたたく苦しい展開。しかし、16番で「家族を見てもう一息頑張ろう」と奮起。バーディーを決め、流れを引き戻した。
3日目を終えて、逆転優勝の可能性が高まったため、急きょ茨城から妻と長女、次女、三女らが応援にかけつけてくれた。 「娘には試合を見せたことはほとんどなかった。良い結果が出て本当にうれしい」。娘の声援を聞くたびに「泣きそうになった」とも明かした。
鹿児島県霧島市の出身。柳川高(福岡)を経て2007年、プロに転向した。「歴史のある試合に勝てた」と話すベテランは、初めての日本オープンへ向けて「出場するからには優勝を目指したい」と力を込めた。(丸山一樹)