広島強殺未遂・放火事件 容疑の元証券マンが放火への関与ほのめかす
広島市西区の民家で7月、高齢夫婦に睡眠作用のある薬物を服用させて建物に放火し、現金約2600万円を奪ったなどとして、神奈川県の無職の男(29)が強盗殺人未遂と現住建造物等放火容疑で逮捕された事件で、容疑者が放火への関与をほのめかす供述をしていることが16日、捜査関係者への取材で分かった。 【画像】移送される容疑者 火災当時、容疑者は野村証券の社員で、夫婦は顧客だった。容疑者は逮捕後の広島県警の取り調べに「現金を盗んだが、放火はしていない」と供述していたが、捜査関係者によると、放火への関与をほのめかす供述をし始めたという。 火災は7月28日夜、広島市西区の無職男性(86)と妻の会社役員女性(84)の自宅で発生。夫婦は一時、意識もうろうとなったが、火災に気付いて屋外に避難した。 県警は10月30日、睡眠作用のある薬物を夫婦に服用させて意識もうろうとさせた上、夫婦の自宅に火を放ち、現金約2600万円を奪ったとして容疑者を逮捕していた。
中国新聞社