第35回 強すぎる阪急 vs 勝てない他球団|「対決」で振り返るプロ野球史
76年日本シリーズで山田が王のバットを真っ二つ。これが強さを象徴
阪急・上田利治監督
1975~78年は、阪急が日本のプロ野球の大主役だった。75年に初の日本一に輝くと、76、77年と日本シリーズで、巨人を連破、西本幸雄監督時代からの積年のウラミ(67~69年、71~72年と日本シリーズで巨人に五たび挑み、すべてはね返された)をようやく晴らした。 78年はパ・リーグ初の4連覇。日本シリーズでは、ヤクルトに3勝4敗で敗れたが、第7戦、阪急・上田利治監督が、ヤクルト・大杉勝男内野手の左翼ポールはるか上を通過したホームランを「ファウルだ!」と抗議、1時間19分も試合を中断させたことで、ここでも大主役となってしまった。 いまだに78年の日本シリーズは、ヤクルトの日本一より先にこちらの方が思い出されるという常識外れのあまりにも長すぎた抗議。そこには、上田監督は否定しただろうが・・・
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週刊ベースボール