名古屋グランパス戦で相手GKを抜く川崎フロンターレの家長昭博　撮影：中地拓也

　6月2日、J1リーグ第17節として川崎フロンターレがホームに名古屋グランパスを迎えて対戦した。この試合の決勝点となった家長昭博のゴールが話題になっている。 ■【動画】「キーパーまでかわす辺りが天才」と絶賛された、川崎・家長昭博の「相手DFからボール奪取→GKかわしゴール」■ 　選手入場時に豪雨と雷がU等々力周辺で発生したことで、試合開始が10分遅れることとなったこの試合。波乱含みの始まりとなったが、さらに、スコアも開始6分で動く。CKの流れから家長が頭で合わせて先制。川崎が早くもリードする。 　その家長が、前半18分にもゴールを決める。和泉竜司がボールを持つと、そこに家長がプレスをかける。和泉は最終ラインの三國ケネディエブスにボールを渡すと、家長はそのまま走って三國にもプレスをかける。その三國が家長をいなそうとフェイントをかけるが、豪雨で水を含んだ芝に足を滑らせてしまう。 　その瞬間を見逃さなかったのが、川崎の背番号41だ。ボールを素早く回収すると、そのまま前進。相手GKランゲラックをシュートフェイントでかわし、右足でシュート。この日2点目を鮮やかな形で決めたのだ。

■「キーパーまでかわす辺りが天才」

　この家長の技術と落ち着きには、SNS上で賛辞が止まらない。 「語彙力なくて、うまい!!!しか言えない」 「最初から最後まで相手のこと読みきってるやばすぎ」 「キーパーまでかわす辺りが天才」 「家長の技術が凄かった」 「世界一かっこいい!!!!!」 　他方、もう一つ注目すべきは川崎の連動したプレスだ、家長が三國に寄っていく際、バフェティンビ・ゴミス、脇坂泰斗、山内日向汰が三國からの平面のパスコースをすべて切っていた。三國が足をすべらせたことは事故だったものの、それを誘ったのは、パスコースの制限と言えた。 　早々に2点をリードした川崎は、そのまま優位に試合を進める。そして後半に1点を返されたものの、2-1で試合終了。今季の勝利数を5に伸ばしている。