【Japan Data】岸田首相在職、戦後8位 橋本龍太郎氏超える
支持率が低迷する岸田文雄首相が在職日数の記録を伸ばしている。厳しい政権運営を強いられており、お祝いムードはない。
岸田文雄首相の在職日数の記録が、戦後の首相として橋本龍太郎元首相を超えて単独8位となった。4月22日に橋本氏の在職記録932日に並んでいた。岸田首相は2021年10月4日に就任し、4月30日現在の在職日数は940日。
戦後の首相の在職日数
1位 安倍晋三 3188日 2位 佐藤栄作 2798日 3位 吉田茂 2616日 4位 小泉純一郎 1980日 5位 中曽根康弘 1806日 6位 池田勇人 1575日 7位 岸信介 1241日 8位 岸田文雄 940日 9位 橋本龍太郎 932日 10位 田中角栄 886日 ※敬称略、在職日数は2024年4月30日現在、写真はいずれも時事 出所:首相官邸 <戦後の首相の在職日数:写真は、ページ下部の【関連記事】リンク参照>
在職日数が1000日を超えたのは、これまで7人。最長は通算3188日の安倍晋三氏で、佐藤栄作氏、吉田茂氏、小泉純一郎氏らが続く。戦後の35人の首相の中では、岸田首相は比較的長く政権を担っていることになる。 7位の岸信介氏は在職1241日で、岸田首相がこの記録を超えるためには、今秋に予定される自民党総裁選で再選を果たすことが必要となる。ただ、自民党の派閥による裏金事件で内閣支持率は低迷しており、先行きには不透明感が漂う。 林芳正官房長官は4月22日の記者会見で、岸田首相の在職日数に関して、「能登半島地震への対応、政治の信頼回復、物価高に負けない賃上げなど、先送りできない課題に取り組む毎日の積み重ねの結果と受け止めている。引き続き政府一丸となって内外の諸課題に全力で取り組み、一つ一つ結果を出していく」と述べた。