1点を争うゲームとなった佐賀東vs福大若葉はドロー決着
2年連続の出場となる福岡の新興勢力と今冬の高校サッカー選手権で初の8強入りを果たした実力校の一戦は最後の最後まで目が離せない展開となった。 【フォトギャラリー】 佐賀東 vs 福大若葉 2月17日、第45回九州高校U17サッカー大会の1日目が鹿児島県内で行われ、福大若葉と佐賀東が対戦。1点を争うゲームとなった一戦は、1-1で勝点1を分け合う結果となった。 午前中に行われた鹿児島城西との初戦を0-1で落とした福大若葉はグループステージ突破のためには勝利が必須。前日まで校内試験があった影響でトレーニングができていなかったが、この佐賀東戦は序盤から強度の高いプレーで相手を飲み込んだ。高い位置からプレスをかけると、中盤でキャプテンのMF森部絢(2年)らがボールを奪取。素早く攻撃に移り、サイドにボールを運んで敵陣に進入した。しかし、最後のクオリティーが高められず、シュートに持ち込めない。それでも、前半20分に右CKを得ると、遠藤慎斗(1年)が左足でインスイングのボールをゴール前に蹴り込む。これがGK中里好佑(2年)の頭上を超えてファーサイネットに吸い込まれ、幸先よく先制点を奪った。以降は190cmの大型CB浦津太樹(2年)を軸に3バックが身体を張った守備を見せ、攻勢を強めてきた佐賀東にゴールを許さない。前半終了間際の29分にはCB後藤光輝(2年)の右CKにMF甲斐巧海(2年)がファーで合わせる。この折り返しをCB甲斐桜助(2年)が頭でゴールを狙ったが、ライン上で遠藤がクリアしてことなきを得た。 1-0で折り返した後半も粘り強く戦っていたが、次第に運動量が低下。佐賀東が10番のMF大島弘賀(2年)を軸にテンポよくボールを繋ぎ、何度もゴール前に割って入られた。最終ラインのスライドも遅れ、後半22分には浦津が体力の限界を迎えて交代。そこから一気に流れを持っていかれると、30+1分に途中出場のFW森田偉斗(2年)の右クロスに大島が合わせて同点に追い付かれた。試合はこのままタイムアップ。福大若葉は土壇場で勝利を逃す結果となった。 杉山公一監督は「人の問題はあった。明日の試合もあるから難しいけど、体調不良者が戻ってきたばかりで今日から合流した状況もあったので評価は難しい」とした一方で、新たな選手の台頭に期待をしているという。昨年は九州新人戦に初出場するなど、結果を残して初の全国出場も見えていたが、夏以降に怪我人の影響で失速。だからこそ、格になる選手以外の成長を待ち望んでいる。