坂元達裕のユニフォームを掲げたコヴェントリーのFWシムズ [写真]=Getty Images

　コヴェントリーを率いるマーク・ロビンズ監督がMF坂元達裕の状態について言及した。26日、クラブ公式サイトがコメントを伝えている。 　現在27歳の坂元は昨年夏にオーステンデからコヴェントリーへ加入し、ここまで公式戦通算32試合の出場で7ゴール2アシストをマーク。チャンピオンシップ（イングランド2部リーグ）9位につけるチームで攻撃の主軸として活躍している。現地時間23日に行われたプレストン戦（0－3）にも先発出場したものの、前半途中に背中あたりを強打しプレー続行が不可能に。そのまま担架に乗せられ、31分に途中交代となっていた。 　チームを率いるロビンズ監督は試合後の記者会見にて「タツは非常にひどいケガを負った。見た目は全くよくないので、無事であることを願っている」と重傷の可能性を示唆。そしてこの度、FAカップ5回戦のメイドストーン・ユナイテッド戦（5－0○）後の会見に出席した同監督は改めて坂元の状態について言及し、今シーズンの残り全試合の欠場を明言した。 「タツはしばらく戦列を離れ、残りのシーズンを欠場することとなる。彼は回復するだろうし、それが一番重要なことだ。しかし、事態を落ち着かせ、タツが無事であることを確認したいため、多くを話したくはない。我々は連絡を取り合い、できる限りのサポートをして、彼が回復するまでの期間を乗り越えられるよう支援していくつもりだ。全治は8～10週間の見込みだが、今シーズンの残り試合は欠場することになる」 　また、メイドストーン・ユナイテッド戦でハットトリックを記録したイングランド人FWエリス・シムズも試合後に坂元について言及。得点後のパフォーマンスで坂元の背番号「7」のユニフォームを掲げた23歳は「誰かがゴールを決めた時には、そのゴールを彼（坂元）に捧げようと決めていたんだ」と前置きした上で次のように語っている。 「既に知られている通り、彼はこの前の試合で負傷し、長期離脱を余儀なくされる可能性がある。彼はチームの人気者なので、このゴールを彼に捧げたいと思う。クラブにはこれまで日本人選手が在籍していなかったと思うし、彼がここに定着してくれたことは歓迎すべきことだ。彼は英語を学んでおり、流暢に話せるが、今後は数週間欠場することになる。彼が戻ってきた時、全員が笑顔で再びハッピーになれることを願っているよ」