勢いに乗る渋野日向子、池の縁からピンそばにピタリ「本当にラッキーだった」…3位に浮上
【サマミッシュ(米ワシントン州)=帯津智昭】女子ゴルフの今季メジャー第3戦、全米女子プロ選手権は21日、米ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー72)で第2ラウンドが行われ、4位から出た渋野日向子は4バーディー、2ボギーでスコアを二つ伸ばし、通算4アンダーで3位に浮上した。山下美夢有は3アンダーで6位につけた。古江彩佳と勝みなみは1オーバーの23位。 【写真】通算4アンダーでホールアウトし、「シブコスマイル」を見せる渋野日向子
渋野が勢いに乗ってきた。インスタートの10番から、いきなり3連続バーディー。その後も粘り強くパーを拾い、スコアを伸ばした。
特に光ったのが後半の2番パー5。第3打がミスショットとなり、グリーン手前の池の縁に落ちた。ただ、ボールは水没を免れており、「行ってみたら打てる状態だった」と渋野。ズボンの裾を上げ、「バンカーショットを打つように」してクラブを振った。水しぶきが上がる中、ボールをピンそばにピタリと寄せ、観衆から「ナイス」と賛辞が送られた。このホールをパーでしのぎ、「本当にラッキーだった」と振り返る。
最終9番でボギーをたたいたものの、通算4アンダーでこの日を終えた。「この位置(上位)で決勝ラウンドを迎えられるのはすごくよかった。まだまだ頑張れる」。もちろん頂点を狙っている。(帯津智昭)