西村優菜は”歩くスマイル”! ショット後とホール間移動の笑顔を見逃すな【女子プロ写真館/西村優菜編】
2023年の女子ツアーで多くのファンを魅了した女子プロたちの1年間の試合中や試合以外の取材写真を総チェック。6回に分けて選手の活躍ぶりと厳選写真を紹介。最終回は日本とアメリカで戦う西村優菜をクローズアップする! 笑顔満載のプレーとスウィングを総まとめ【画像25枚】
22年のQスクールで24位となり、限定的な出場権を持って臨んだ米女子ツアーでの戦いは後半に差し掛かるまで苦しいものだった。日本で開幕2試合に出場し、いずれもトップ10入りを果たして海を渡ったものの、初戦でいきなりの予選落ち。その後はリシャッフルをクリアし、出場権は維持し続けたものの、上位争いは遠く、9月下旬まで一度もトップ10入りがないまま、シード獲得のボーダーライン付近での戦いが続いた。 そんななか、CMEランキング81位(シードは80位以内)で迎えた「ウォルマートNWアーカンソー選手権」では起死回生の活躍を見せる。初日を11位タイとまずまずのスタートを切ると、2日目には2打差の2位に浮上。10月1日だった最終日もスコアを伸ばし、初優勝は逃したものの、自己最高の3位タイに食い込んだ。大会後のランキングは61位。その後のアジアシリーズでも8位タイがあり、ランキングを48位にまで上げてシーズンを終えた。
米女子ツアーでのドライビングディスタンスは243.62ヤード。身長150センチと小柄な体を考えれば、なかなかの飛距離だが、ツアー全体では153位と決して上位ではない。それでも、フェアウェイキープ率10位の安定性やショートゲームを武器にスコアをまとめるのが、西村のプレースタイル。米女子ツアーでどのように持ち味を発揮していくのか、シーズン終盤のプレーは来季以降にもつながるはずだ。
苦しい戦いが続く中、国内でプレーした5月の「ブリヂストンレディス」、9月の「住友生命Vitalityクラシックレディス東海クラシック」では多くのギャラリーを引き連れてプレー。移動の疲れもあったはずだが、笑顔で歓声に応え続けた。2打目地点へ向かう途中、ホール間の移動の際、控えめに右手を上げて、ファンに笑顔を向ける姿が印象的。カメラマンはそんな西村の対応を知っているからこそ、カメラ目線のスマイルを捕らえられる。そんな美しい写真の数々が雑誌の表紙へとつながっているのだろう。