読書のススメ 福島県内の素敵な図書館を紹介…移動する図書館に薬局内の図書館
FCT福島中央テレビ
「3人に2人」これが何の数字かというと、1カ月に本を読まない人の割合をさす数字です。 「読書離れ」が加速している実態を表す数字ですが、本を身近に感じてもらおうと福島県内には、すてきな1冊に出会えるようなさまざまな場所があります。 豪雨災害を乗り越えた只見線「世界一応援される鉄道へ」・福島 8月に文化庁が公表した「国語に関する世論調査」。 全国の男女6000人を対象に行った調査で分かったのは「読書離れ」です。 その調査によると1か月に本を読まない人が3人に2人の割合に上ることが分かり、どの年代でも「読書離れ」が進んでいるというのです。 読書は、知識や教養が身に付くだけではなく想像力を豊かにしてくれるもの。 身近に感じてもらいたいと福島県内ではこんな取り組みが進んでいます。この日、北塩原村の幼稚園にあらわれたのは、約2500冊の本を積んだ移動図書館です。 ■福島県立図書館 高橋則恭さん 「福島県立図書館あづま号は、移動図書館車として、申請のあった図書館未設置の自治体を巡回しています。」 図書館がない地域にも本に触れ合う機会を作ろうと、福島県立図書館と自治体との協力で行われているもので、移動図書館は主に幼稚園や学校、高齢者施設などを巡回しています。 沢山の本に出会えて園児たちも大喜び。 気に入った本を何冊も手に取って楽しい時間を過ごしました。 ■女の子(お寿司の本を手に取って) 「見て!お寿司!」 ■女の子 Qどれにしたの? 「(本見せながら)こわーいの」 ■福島県立図書館 高橋則恭 さん 「本に親しみを持つ若年層を増やしていくことで、大人になっても読書を親しむ人に育てていくことができるのではないかと期待しています。」 一方、こちらは会津若松市。 薬局と書かれています。 本とは縁遠い場所に見えますが…その一角を見てみると…実はここ、薬局に約700冊の本が揃った図書館が併設されています。 ■ひのき薬局 馬場 祐樹さん 「一番身近な医療職と触れ合える場所、かつ地域の居場所になれるといいかなとお金をかけずに来られるということで、気軽に立ち寄ってもらって本をきっかけに居場所を作って欲しい」 そんな思いが込められているそうです。 ■利用者(薬受け取った子ども) 「家では全然読まない」 ■記者 Q「ここに来るとどう?」 ■利用者(子ども) 「読む。やっぱり面白い本がいっぱいあって本読むと楽しくなるから」 ■薬受け取った親 「なかなか家で読む機会がないので待ち時間に読んでくれるとうれしい」 薬局の利用者はもちろん、放課後の子どもたちも読書や勉強で利用しているといいます。 ■利用者(小学生) 「暇な時でも、ここで読んで楽しいし友達とも会っていろいろ話して楽しい」 ■ひのき薬局の馬場 祐樹さん 「気軽に(本を)手に取ってもらえるようにしたいと思っている。」