「ひとめぐり号」今年も根室に 3年連続で入線
JR北海道と日本航空(JAL)が連携した道内の周遊企画「HOKKAIDOLOVE!ひとめぐり号」が28日、来春にも廃止が伝えられるアジア最東端の東根室駅や根室駅に入線した。多目的特急車両「ラベンダー」(5両編成)の根室入りで、乗客約160人が市観光協会らの歓迎を受けた。 ひとめぐり号は、陸と空の連携による北海道応援企画。2021年度から始まったもので、根室入線は22年度からで3年連続。今回は初の函館コースを含む5コースが設定され、うちクラブツーリズム主催の3泊4日のツアーが花咲線を組み込んだ。JALの客室乗務員6人も同乗した。 26日に札幌を出発した「ひとめぐり号」は富良野、旭川を経由、この日は釧路から根室駅に到着した。駅では市観光協会や市民有志が乗客を出迎え、東部祭典区先太鼓メンバー17人が太鼓と笛で歓迎、最東端駅到達証明書や根室を深掘りした動画「DEEPNEMURO」を紹介するパンフレットなどを配った。 最東端の東根室駅は、滞在時間が10分とあって、「日本最東端の駅」などで記念撮影を楽しんでいた。東京から来たという68歳の男性は「(最東端の駅に)一度来たいと思っていた。廃止予定だと聞いたのでなくなる前に来ることができてよかった」と話していた。一行は根室観光班を残し日程3日目の帯広へ向かった。
釧路新聞