侍ジャパン・高橋宏斗、WBC以来の米国戦へ「悔いだけは残さないように、連覇、世界一になれるようにマウンドに上がりたい」
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」は21日、東京ドームで2次リーグが始まり、1次リーグB組を1位通過した野球日本代表「侍ジャパン」はA組2位の米国と対戦する。20日は同球場で公式練習を行い、先発する高橋宏斗投手(22)=中日=らが調整した。米国代表とは昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来となる対戦。井端弘和監督(49)は記者会見で「非常に気持ちが高ぶってきている」と緊張感を漂わせた。 世界が熱狂した昨春のWBC決勝以来の再戦となる。野球の母国、米国と2次リーグ初戦で激突。チーム最年少22歳の高橋宏が、再び米国打線に牙をむく。 「技術どうこうではない。今年ラストの先発登板になる。悔いだけは残さないように、連覇、世界一になれるようにマウンドに上がりたい」 15日の1次リーグ韓国戦(台北ドーム)は制球に不安を残し4回7安打2失点。それでも代表初先発で8三振を奪い、潜在能力の高さを示した。右腕にとってもWBC決勝以来となる米国戦。当時は3番手で四回から登板し、主軸のトラウト(エンゼルス)から空振り三振を奪うなど1回2安打無失点に封じた。 1、2番封じが鍵となる。22年ドラフト全体70位指名を受けた1番のシンプソンは、今季レイズ傘下1Aプラスと2Aで計104盗塁を決めた俊足。23年カブスドラフト1位(全体13位)の2番・ショウは1次リーグで打率・579、2本塁打、17打点と絶好調だ。高橋宏も「しっかりスイングを仕掛けてくる打者もいる。流れをもっていかれないように先頭、初回、初球を大切にしたい」と警戒感を強めた。 井端監督にとっては就任後初の米国戦。今後続く国際大会を見据えても避けては通れない相手になる。打線の印象について「スピードのある選手も、パワーのある選手もいる。うまくバランスが取れている」と語り、先発を託した高橋宏には「予選ラウンドと強化試合は不本意な投球だったと思う。1年間通して素晴らしいボールを投げてきた。彼らしい投球をしてほしい」と期待した。 22日のA組1位のベネズエラ戦には才木(阪神)、23日のB組2位の台湾戦は早川(楽天)、24日の決勝または3位決定戦には戸郷(巨人)がそれぞれ中5日で先発する見込み。台湾からの移動日も含まれコンディション維持が鍵となる。大会2連覇へ、まずは2次リーグ初戦を託された高橋宏で勢いに乗りたい。