「アメトーーク!」放送週2回化で見えた、テレビ界の実は崖っぷちな状況
所ジョージは収録仕切りの天才!?
その一方で、1日で1本収録でも、コストパフォーマンスが良い番組もある。 「例えば、BSフジで放送されている『世田谷ベース』は、所ジョージさん自ら収録現場を仕切っていて、放送時間の1時間が来たら、すぐさま収録終了となります。ですからほとんどノー編集です。収録場所も、所さん所有の“ベース”ということで、スタジオ代はかかりません。また通常は、“撮れ高”を気にして、できるだけ長く収録する傾向にありますが、『世田谷ベース』は、視聴者に支持されている趣味人・所さんの考えが絶対なので、短い収録でも満足させられる内容になっています。番組制作費が限られるBS番組ながら、長く続いている要因の一つでしょう」(前出、市川氏) 予算削減が前提となっている昨今のテレビ業界にとって、いかに効率よく番組を収録するかは至上命題となっている。 “効率至上主義”により、テレビ番組が面白くなくなっているという声もあるが、そうした時代だからこそ、予算に頼らないテレビマンの実力がより試されることになるだろう。 (文責/JAPAN芸能カルチャー研究所)