激似すぎる…アニメ・漫画のモデルになった伝説の俳優(1)ONE PIECEの最強キャラ…元ネタになった男
アニメやマンガには、しばしば実在する有名人をモデルとしたキャラクターが登場する。実際にいる人物をモデルとすることで、作者の趣味嗜好やリスペクトを表現できるのだ。今回は、そんな知られざるキャラクターを5人紹介。知ってから観るとさらに楽しめるエピソードから、物語に秘められた知られざる裏話まで、たっぷりと紹介する。第1回。(文・編集部)
『ONE PIECE』の赤犬(菅原文太)
1997年の連載開始以来、世界的に人気を誇っている『ONE PIECE』。2024年には、全世界で5億冊の売り上げを誇り、「漫画界の聖書」との異名を誇っている。 そんなワンピースのキャラクターには、作者・尾田栄一郎の趣味嗜好が散りばめられているのはよく知られている。例えば、主人公のモンキー・D・ルフィたちと対立する海軍のキャラクター造形には、時代劇やヤクザ映画好きの尾田のオタクっぷりが随所に表れている。 例えば、現在、海軍本部の元帥を務める赤犬(サカズキ)は、『仁義なき戦い』(1973~1976)シリーズや『トラック野郎』(1975~1979)シリーズで知られる往年の名優、菅原文太がモデル。身体がマグマに変形するマグマグの実の能力者である彼は、『仁義なき戦い』シリーズの主人公広能昌三よろしく、威勢のいい広島弁で海賊たちを追い詰める。 なお、菅原は、本作をきっかけに尾田と交友を持つようになり、自身が作った唐辛子のパッケージデザインも尾田に依頼。本作をテーマとしたクイズバラエティ番組にVTR出演した際には、尾田が描いた似顔絵を手にし、「赤犬の方がカッコいいよな」と発言している(ちなみに、肝心の『ONE PIECE』の内容に関しては、「おれの知力を以ってしても何が描いてあるかまったく判読できなかった」とのこと)。 なお、実在の俳優を材に取ったキャラクターは、他にも以下のキャラクターがいる。 ・海軍大将 黄猿(ボルサリーノ)→田中邦衛 ・海軍大将 藤虎(イッショウ)→勝新太郎 ・海軍大将 緑牛(アラマキ)→原田芳雄 ・海軍大将 青キジ(クザン)→松田優作 ・海軍中将 桃兎(ギオン)→木暮実千代 ・海軍中将 茶豚(トキカケ)→渥美清 ・海軍犯罪捜査局局長 黒馬(テンセイ)→小林旭 連載から30年近くを経て、いまだ終わる気配のない本作。今後はどんなキャラクターが登場するのか、期待に胸が高まる。 (文・編集部)
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