「総理をねらう男」河村たかし氏 20年ぶりの衆院選も4万7000票の大差で圧勝 なぜこれほどまで選挙に強いのか?
そうこうしているうちに味噌煮込みうどんが到着。河村さんは「うみゃあうみゃあ」といいながら平らげ、名古屋飯でパワーを蓄えました。
聴衆を引きつける演説手法 久しぶりの国政選挙でも圧勝!
今回の選挙戦で河村さんが強く訴えていたのは…。 保守(愛知1区) 元職 河村たかし氏(75): 「名古屋市会議員って年収は手当てを入れると2000万円。税金を払う方が苦労しとって、税金で食っとる方が極楽。いかんよ、そんなことは」 名古屋市をはじめとした地方議員の報酬が高いことを批判し、この状況を変えると主張しました。 演説を聞いていた人からは「議員の給料下げるのは大賛成。税金払う方が苦しい」「(議員は)大変な仕事だとは思いますが、私たちの給料が上がらないなか、ちょっと考えていただいてもいいのかなとは思います」という声が上がりました。
議員の待遇の良さを批判する河村さんの主張が、なぜ支持されるのか。有権者の投票行動を研究する中京大学の松谷教授は、このように分析します。 中京大学 松谷満教授: 「あいつはお金をもらいすぎているとか、あの人は悪いやつだというのは分かりやすいので、分かりやすさが一部の人々にうけているのかなと思います。庶民とエリート、あるいは既得権益を持っている人との対立構造を強調して、自分は庶民側であるとアピールするポピュリズムの典型的な手法」 そして、こうした政治手法がもたらすリスクについて指摘します。 中京大学 松谷満教授: 「常に敵対関係が社会の中にあるような、ぎすぎすした社会になることを危惧しています」
むかえた10月27日の投開票日。河村さんは、約4万7000票の大差をつける圧倒的強さで当選しました。 保守(愛知1区) 元職 河村たかし氏(75): 「地方議員がようけ給料もらうもんで、家業になってまってる。家業化された政治、これを改める。重要な使命をもったということでございます」
一夜明けて、報道陣に囲まれながら新聞のチェック。 保守(愛知1区) 元職 河村たかし氏(75): 「ありがたいこと、皆さんに取り上げてもらって。使命感を感じますね、もう総理になるんだけど」 共同代表を務める政治団体・日本保守党が3議席を獲得したことについては、このように語りました。 保守(愛知1区) 元職 河村たかし氏(75): 「第一歩としては巨大な一歩を歩み始めたと。保守党の知名度は格段に上がってくると思います」