「消滅可能性」脱した自治体の戦略とは 福岡県香春町などが脱却
今月24日、「自治体の4割に消滅の可能性がある」とする分析結果を、民間組織の「人口戦略会議」が発表しました。人口減少問題への関心を高めるために分析したものです。 【写真を見る】「消滅可能性」脱した自治体の戦略とは 福岡県香春町などが脱却 福岡県内では8つの自治体が「消滅可能性自治体」とされました。一方で10年前に「消滅可能性自治体」とされながら今回は脱却した自治体もあります。 「消滅可能性自治体」とは、2020年~2050年に、20~30代の女性が半数以下となり、深刻な人口減少が進む自治体のことを指していて、全国1729自治体の4割にあたる744の自治体が該当します。 ■福岡県・佐賀県の消滅可能性自治体は 福岡県では東峰村・川崎町・小竹町・添田町・嘉麻市・みやこ町・築上町・鞍手町の8つの自治体です。2020年から2050年にかけての女性の減少率が最も高いのは東峰村で68.8%となっています。 佐賀県は玄海町・太良町・白石町・大町町・多久市の5つの自治体で、減少率が一番高いのが玄海町で66.0%です。 ■消滅可能性自治体を脱したのは 同様の分析は10年前にも行われています。10年前に福岡県内で、消滅可能性自治体とされたうち、13市町村は人口減少に改善が見られ、消滅の危機から脱却したとされます。 今回脱却したのは大牟田市・柳川市・八女市・大川市・中間市・朝倉市・みやま市・芦屋町・水巻町・桂川町・香春町・福智町・赤村です。 ■香春町「町全体で頑張ってきた」 どんな取り組みを行ってきたのか香春町を取材しました。 香春町まちづくり課地域つながり係 村上有希さん「めちゃくちゃうれしいですね。どうやって人口減少と少子高齢化に歯止めをかけるかという取り組みを町全体で頑張ってきた」 香春町は今回の分析で2050年までの人口減少率が48.6%、50%を超えなかったため、消滅可能性自治体から外れました。 ■教育環境や子育て支援の充実へ その要因と考えられるのが子育て世代の関心事のひとつ、教育環境の整備です。