エムポックス重症型、欧州内での感染例を初確認 英
【AFP=時事】世界保健機関(WHO)は5日、アフリカで感染が拡大しているウイルス感染症「エムポックス(サル痘)」で、より重症化しやすいコンゴ盆地系統群(クレード1)の亜系統「クレード1b」の新たな感染者2人について、初の欧州内での感染例だったと明らかにした。 【画像】エムポックスウイルスの電子顕微鏡画像 英国健康安全保障庁(UKHSA)は4日夜、新たな症例2例について、先週英国で初めて確認された感染者の家庭内接触者だと説明。同国での感染者は計3人になったとしている。 WHOは欧州諸国に対し、クレード1bを封じ込めるための「迅速な行動」に備えなければならないと警告した。クレードbは、性的関係や密閉空間の共有などの密接な身体的接触を通じて感染する。 感染者2人は、WHOがエムポックスの流行を受けて「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態(PHEIC)」を宣言した2024年8月以降、アフリカ以外で初めて確認された感染例でもある。 新たな感染者2人についてUKHSAは、専門家による治療を受けており英国民へのリスクは「依然として低い」と述べた。 最初の感染者は、休暇でアフリカの数か国を訪問し、10月21日に英国に戻った後に感染が判明した。 帰国後、24時間以上が経過したのちにインフルエンザのような症状を呈し、10月24日に発疹が出始め、その後数日間で症状が悪化した。【翻訳編集】 AFPBB News