ラーメン店を営んでいる男たちが裏社会の人間 秀逸な設定の普遍的な任侠モノ「CONNECT ―覇者への道― 3」
【志らべのユー、次なに見る】 先月、U―NEXTで配信が始まった動画が任侠ドラマ「CONNECT ―覇者への道― 3」です。 このドラマ、有名な『日本統一』シリーズの制作会社とNBCユニバーサルがタッグを組んでこさえたものなんだそうです。 監督は藤原健一。出演は、山本裕典、北代高士、高岡蒼佑、松田賢二、波岡一喜、本宮泰風、真行寺君枝ほか。 いきなりパート3を見てもわかるにはわかるのですが、一応説明いたしましょう。 東洋会会長向井重政に拾われ育てられた宗像清蔵は、ラーメン屋を営むかたわらで、密かに東洋会の裏仕事を請け負います。そんな宗像を慕い、彼のラーメン屋でアルバイトをしていた元暴走族リーダーの沢村竜一は、ある日、喧嘩の仲裁に駆けつけた店で暴れている元財務官僚で高校時代の知り合い相馬邦人と再会。宗像に一撃で倒された相馬は、沢村とともに彼についていくと決意。そんな中、宗像の育ての親で東洋会会長の妻の向井晴恵と孫の静香が何者かに拉致され、沢村たちが救出しようとするが…、というのが前作まで。 今作は、晴恵の死をきっかけに、自分の組を構えることを決めた宗像は、会長・向井重政から「横浜から日本制覇」の夢を聞かされます。同じ頃、宗像が組を構えるという情報が八王会にも入り…。 ラーメン店を営んでいる男たちが裏社会の人間であるという設定がいいですね。少し前に実際にそのようなニュースがあったくらいですから。でも、こういった話は池波正太郎の時代小説にも出てきますから普遍的なものなんでしょう。そして、男ばかりが出てくるところがいいですな。個人的には相馬を演じる北代高士という役者さんがよかったですね。 対照的な性格の主人公2人が惚れ込んだアニキと共に成り上がっていく、多くの人が好きになる普遍的な物語です。 (立川志らべ) ※配信は予告なく終了している場合もあります