MRI検査の「謎の音」まるでミクロの兵隊による楽しくもない合奏だ 正体はもの凄い磁気の「共鳴」…とても勝ち目はない
【椎名誠の街談巷語】 このあいだ、検査でアイソトープというのを注射してガンマカメラというもので撮ってもらった。一日がかりだった。 はじめての体験だったがまあ痛くも痒くもない。注射だから少しは痛いけれどね。もう人生、百回ではきかないくらい注射をして貰った。注射したあと三時間ほど待ってから撮影になる。 アイソトープというとロケット関係かと連想する。そんなものを体内に注射しちゃっていいのだろうか。まあ、優秀な医学博士の指示だから問題はないのだろうが、いったい何をどうやってどんなことを調べるのだろうか。三時間もの待ち時間に、いろんなことをかんがえた。 しかし、ぼくはなにが嫌だといってMRI検査ほど嫌なものはない。ぼくは閉所恐怖症なのであの巨大な電子釜を連想する機械のなかに寝たままジジジジジッーと入っていくのが嫌でたまらない。しかも中に入っていくと、まるで大勢の小さな楽隊が待ちかまえていたかのように、なんともいえない奇妙キテレツな音が鳴ってわあっとわが体をとりまく。何をしているんだかわからないが、とにかく小さい楽器をもったミクロの兵隊みたいなのが楽しくもなんともない合奏をしているかんじだ。 そこに入るとき耳栓を貸してくれるがそんなものではとても防げない。かといってタタカウわけにもいかない。テキは(たぶん)細胞レベルの連中なのだ。しかも場所を次々にかえる。場合によってはトンカチ、木槌、マサカリ部隊みたいのがいて嬉しそうにカチカチドカンドカンと攻撃してくる。 勝ち目はないのがわかってくる。話しあいをすべきときだ、と思うのだがその場所と時期と通じるコトバがわからない。 理系の人に聞いてみるとそれは「磁気」であるらしい。たくさんの磁気をいろいろ操作しているという。「なんだ磁石野郎か」と一瞬、優位にたてた気がしたが、もっと詳しい人に聞くと、沢山の磁気をつかうともの凄い力をだせるらしい。 怒れば鉄道貨車一台ぐらい簡単にもちあげてしまうという。いや、怒らなくてもだ。
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