デンマークの歴史的建造物「旧証券取引所」で火災、シンボルの尖塔が焼け落ちる
デンマークの首都コペンハーゲンで16日、歴史的建造物の旧証券取引所が炎に包まれた。象徴的な屋根の上の尖塔が焼け落ちる様子は、2019年のパリ・ノートルダム大聖堂の火災を思い起こさせた。警察によると負傷者の報告はない。 尖塔は、4匹のドラゴンの尾が絡み合うような複雑なデザインが施されていた。 出火当時、建物は改修工事が行われていた。消防当局によると、改修工事のために組まれた足場が消火活動を困難にした。また現場の銅製の屋根は、熱を逃しにくいという。 デンマーク証券取引所は、このオランダ・ルネッサンス様式の建物にはないが、代わりにデンマーク商工会議所が入っていた。同会議所はXに「ひどい有り様だ、旧証取所が燃えている」と投稿した。 火災の原因はわかっていない。警察は、市中心部での車の運転を控えるよう呼びかけている。また現場に近い財務省は避難したという。 商工会議所は1857年からこの建物を所有、保存に努めていた。旧証券取引所は、17世紀に当時の国王クリスチャン4世によって建設が進められたもの。