久保建英のドリブルは分かっていても止められない領域へ ラ・リーガでも“48.1%”と抜群に高い成功率が示す仕掛けの精度
成功数はリーグ9番目の多さ
すっかりレアル・ソシエダの攻撃をリードする中心選手となったMF久保建英。その武器の1つは右サイドを中心に仕掛けるドリブルで、ここまでラ・リーガでは全体9番目に多い40回のドリブル成功数を記録している(データサイト『WhoScored』より)。 しかも久保の場合は失敗の数が少ない。久保は83回のドリブルを仕掛け、そのうち40回が成功。成功率は48.1%だ。 例えばリーグトップとなる64回のドリブルを決めているジローナMFサヴィーニョは、151回もドリブルを仕掛けている。成功数は多いが、成功率は42.3%とやや落ちる。 56回で第2位のアスレティック・ビルバオFWニコ・ウィリアムズ(46.6%)、グラナダからバイエルンへ向かった第3位のFWブライアン・サラゴサ(53回で成功率は41%)、48回で第5位のレアル・マドリードFWヴィニシウス・ジュニオール(40%)も成功率では久保の方が上だ。 トップ10の中では、96回のトライで50回成功させているレアル・ベティスMFイスコ(52%)、サイドバックながら74回のトライで42回成功させている第7位のバルセロナDFジョアン・カンセロ(56.7%)、久保より僅かに多い86回のトライで42回成功させているバルセロナFWラミン・ヤマル(48.8%)だけが久保より高い成功率を残している。 久保のドリブルは確実性を増しており、高い確率で相手DFを外せる。ボールを失わないことも重要で、右サイドからの仕掛けには鉄板パターンと呼べるものがあるのだろう。回数だけで見ても、ラ・リーガを代表するドリブラーとなっている。
構成/ザ・ワールド編集部