花巻東時代の大谷翔平が訪れた三重・熊野 ドジャース優勝に沸く
米大リーグのワールドシリーズ(WS)は10月30日(日本時間31日)、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースとの第5戦を制し、4勝1敗で4年ぶりに制覇した。今季ドジャースに加入した大谷翔平選手にとっては海を渡り7年目での悲願達成で、岩手・花巻東高時代に訪れた三重県熊野市の関係者も喜びを表した。 【写真特集】大谷と山本のドジャースがワールドシリーズ制覇 くまのスタジアム(有馬町)に全国から強豪校を招待して練習試合などを行う「くまのベースボールフェスタ(BF)」の事務局長を務める大崎順敬さん(62)は「うれしい。毎年期待を超えてくる」と声を弾ませた。 大谷選手は高1だった2010年秋、くまのBFに出場したほか、12年春の選抜大会の前には熊野市で合宿を行った。大崎さんは当時、花巻東高の監督に投手だと紹介された大谷選手について「きれいなフォームで投げる」ことよりも、場外本塁打を放つ姿に感心したという。 大崎さんは9月にロサンゼルスでカブス戦を観戦し、大谷選手の本塁打と盗塁成功を目の当たりにした。「大谷翔平物語の第一章が終わっただけ」と、肘の手術で今季「封印」した投手でも再び活躍する「二刀流」でのWS制覇を期待した。 大谷選手が高校時代の合宿中に参拝した花の窟(いわや)神社も、ゆかりの場所としてファンには知られる。境内には、触ると「人々の悩みや病を癒やす御利益がある」とされる「丸石」があり、大谷選手も触ったとされる。 神社の関係者によると、丸石に手を合わせ、実際に触る参拝者も多いという。「たくさんの人に参拝に訪れてほしい」と、神社側も大谷選手にあやかろうとしていた。【下村恵美】