『プラダを着た悪魔』がミュージカルに!原作者が振り返る、アナ・ウィンターとの悪夢の日々とは?
この記事はmadameFIGARO.frで掲載されたものの翻訳版です。 『プラダを着た悪魔』のベストセラー作家ローレン・ワイズバーガーは、同書がミュージカル化されるのを機に、雑誌「ヴォーグ」でアナ・ウィンターのアシスタントとして過ごした複雑な日々について語った。 【写真】アナ・ウィンターのデビューからこれまでの日々を写真で振り返る! 痩せることへの執着、絶え間ないプレッシャー......。雑誌「ヴォーグ」でアナ・ウィンターのアシスタントを務めた自身の体験に大きくインスパイアされた著書『プラダを着た悪魔』の出版から25年、ローレン・ワイズバーガーは未だ言葉を濁すことはない。ベストセラーであり、映画化もされたこの作品が、エルトン・ジョンの手によってミュージカルとして生まれ変わり、12月1日にロンドンのウエストエンドで幕を開けるのを前に、彼女は英紙『ガーディアン』のインタビューでコンデナスト社での日々について振り返った。 ローレン・ワイズバーガーが「ヴォーグ」の編集部に入ったのは22歳のときだった。4年間の大学生活を終えたばかりの彼女は、ファッションの世界については何も知らなかったが、ライターになることを夢見ていた。そのため、アメリカのファッション界の「女帝」アナ・ウィンターのアシスタントとして、常にストレスを感じながら仕事をしていた。「私は目を覚ますとまず、今日中にこなさなければならない無数の仕事に関するボイスメッセージを聞きました。」 ローレン・ワイズバーガーは、書籍と映画化の大成功にもかかわらず、依然として「有害な」環境に影響を受けていると感じている。当時、痩せることへの執着は時代の風潮だったと彼女は感じていたが、特に「ヴォーグ」において、それは極端だったと言う。「それは文化の一部でした......痩せていることが全てでした。今ではその点で進歩があったと思います。そうであればいいなと願っています。」彼女の仕事がこれほどまでに成功し、共鳴を呼んだ理由は、彼女自身の言葉によれば、「誰もがひどい上司と関わった経験があるから」だという。 現在、Z世代が仕事に対して昔とは異なるアプローチを取っているとはいえ、ローレン・ワイズバーガーのような経験は今尚、存在する。彼女はファッション業界や企業の圧力を指摘し、何が進化したのか、何が変わっていないのかを明らかにしている。その反響は今なお大きく、ディズニーは映画の続編を準備中だ。 translation: Hanae Yamaguchi
text: Elvire Emptaz (madame.lefigaro.fr)