家族思いの父のもう一つの顔は、サイコな切り裂き魔 シャマラン監督「映画館で体験してもらうための作品」
「シックス・センス」「オールド」のM・ナイト・シャマラン監督最新作「トラップ」から、新たな場面写真と本作について語るシャマラン監督のコメントが公開された。 【動画】「トラップ」日本版予告編 家族思いの父クーパーは愛する娘ライリーのために国際的アーティストのプラチナチケットを入手する。娘は憧れのスターのライブに大はしゃぎしている。一見和やかな父娘の光景がある時を境に一変。会場内には300人の警察官が配置され、通路には無数の監視カメラ、場外には重装備の車が並ぶ。 アリーナの異変に気づいたクーパーは売店の店員に探りを入れる。すると「ここだけの秘密だ」と念押しして、「世間を恐怖に陥れている切り裂き魔がライブに来るというタレコミがあり、このライブ自体が仕組まれたトラップだ」と教えてくれる。だが、その謎に満ちた殺人鬼こそ、心優しき父親にしか見えないクーパーだった。 もう一つの顔で行動を開始するクーパーは、自分の持てる力を総動員して“脱出”への糸口を見つけようと躍起になる。アリーナコンサートのすべてがサイコな切り裂き魔の大脱出ゲームの舞台となる“シャマラン・マジック”によって、観客を夢中にさせていく。 シャマラン監督は「私の映画は、刺激的で、笑えて、衝撃を与えるような映画を映画館で体験してもらうための作品です。あるいは、少し居心地が悪くなるような感じや、考えさせられるような感覚も体験し、登場人物の意外な行動に驚いたりする。『彼がそんなことを!? まさか!? そうなる!?』。そんな風にみんながいっせいに息をのむような瞬間が、映画館で映画を観ることの最高の魅力なのです。だから『トラップ』は映画館で観てほしい。きっと素晴らしい映画体験になるはずです」と語っている。 場面写真は、アリーナの客席からスタンド席を注視するクーパーの姿をとらえている。緊張感に満ちた視点の先には切り裂き魔を追う警官たちの姿があるに違いない。この後、彼はどんな動きを見せるのか。 クーパーは、監督からの熱烈オファーに応じたジョシュ・ハートネットが演じている。家族のために俳優業を休養していたハートネットは、オスカー7部門受賞のクリストファー・ノーラン監督作「オッペンハイマー」(2023)で物理学者を好演、今後の活動にも注目が集まる。 「トラップ」は、10月25日から全国公開。