大激戦を制したグランブリッジ（３番）

［ＪｐｎⅡレディスプレリュード＝２０２４年１０月１日（火曜）３歳上・牝、大井競馬場・ダート１８００メートル］ 　大井競馬場で１日に行われた第２１回レディスプレリュード（ＪｐｎⅡ、３歳上牝馬・ダート１８００メートル）は、１番人気のグランブリッジ（５・新谷）が中団待機策からゴール直前で差し切り重賞５勝目。勝ちタイムは１分５３秒２（良）。アタマ差の２着にアイコンテーラー（６・河内）、さらに３／４馬身差の３着にアーテルアストレア（５・橋口）が入った。勝ち馬に１１月４日に行われるＪｐｎⅠ・ＪＢＣレディスクラシック（佐賀１８６０メートル）への優先出走権が与えられた。 　最後の最後まで激しいレースが繰り広げられた。グランブリッジは後方３番手からじっくり運び、残り６００メートルあたりから追い出しを開始。４コーナーで外に持ち出すと直線勝負に出た。先に抜け出したアイコンテーラーに一完歩ずつ迫る。鞍上の叱咤激励に呼応し、ゴール直前図ったように差し切ってみせた。 　１年７か月ぶりの美酒に主戦の川田は「長らく勝ち切ることができなかったのでやっと勝つことできてホッとしています」と、安堵の表情。「何より久々に勝ち切るんだと馬と強い気持ちをもってこのレースに挑みました。ゴール前もその気持ちを存分に出してくれて捕らえ切ってくれたと思います。いいメンバーが揃ったなか、素晴らしい走りで勝ち切ることができましたのでこのまま無事にＪＢＣに向かっていければと思います」と、１１月の大一番へ力を込めた。 　久々の勝利に新谷調教師は「勝ち切ったということが凄くうれしいです。３コーナー過ぎから動き始めたので１８００メートルは少し忙しいかなという思いもありましたがしましたが、その中で川田騎手が馬の位置を整えながら走らせてくれたので直線しっかり差し切ることができた会心の競馬でした」と、鞍上の手腕を絶賛した。次走は１１月４日に行われるＪｐｎⅠ・ＪＢＣクラシック（佐賀２０００メートル）とＪｐｎⅠ・ＪＢＣレディスクラシックの両にらみ。ＪＢＣレディスクラシックは直近２年で連続２着と悔しい思いをしてきた。今年こそ待望のビッグタイトル獲得なるか。どちらのレースに進むにしても目の離せない一戦となりそうだ。