「『行きたーい、めっちゃ楽しみ』の声も届く」奈良県知事、K-POP公演歓迎の声を紹介
奈良県の山下真知事は14日、奈良公園(奈良市)で来年10月に韓国・忠清南道と計画するK─POPを主体とする音楽交流イベントについて、X(旧ツイッター)で「賛否両論のご意見をいただいている」とした上で、「県内の高校生、大学生らからは『行きたーい』『めっちゃ楽しみ』『奈良にもっと愛着を感じられる』といったリアルな声も届いている」と主張した。 「親御さんからは『子どもが喜んでくれるなら費用がかかっても構わない』『山下さんはこれまでの県政の無駄をいっぱい削ってきたのにね』という声も」と紹介した。 同イベントを巡っては、16日午後1時の県議会本会議で約2億5000万円の事業費を盛り込んだ令和6年度一般会計補正予算案が採決される。一方、委員会審議などで費用対効果を疑問視する声もあがっている。 ■「鹿は夜は山」「KーPOP学ぶ日本の若者も出演」 山下氏はXで、ネット上の意見には「いくつか誤解等もある」といい、そのうち「奈良公園の鹿への影響」については「コンサートは夕方から始まるが、鹿は夜になると山の方に帰るし、大きな音がするところには近付かないので、鹿の生態に影響を与えることはない」と説明した。 「日本人を出演させるべきでは」との意見に対しては、「イベントにはK─POPを学んでいる日本の若者も出演する」などと反論した。 「財源」に関しては、昭和63年に開催された「なら・シルクロード博覧会」の収益金を積み立てた基金を取り崩すといい、「税金ではない事業収益金が主として当てられる」とした。 一方、同イベントを巡って12日に「お金のない日本の若者も大好きなK─POPアーティストに生で接することができる」とXに投稿したことについては、「日本の若者がお金がないという意味ではなく、『日本の若者も財布の中身を気にする必要なく』という意味なので、誤解を与えた方にはお詫びして訂正する」と釈明した。 山下氏は昨年4月の知事選で日本維新の会公認で初当選した。