<春へのキセキ・センバツ2021>選手紹介/13 智弁学園 足立風馬選手/天理 内藤大翔選手 /奈良
◆智弁学園 ◇打撃・送球 努力で進化 足立風馬選手(2年) 広角へ打ち分ける巧みなバットコントロールが強み。意を決してスイングの際にためを作るフォームへ切り替えてからは、振り切った時にも打球が伸びるようになったという。低めの変化球など直球以外の球へもうまく対応できるようになり、打撃術に一段と磨きがかかった。 この冬は「まあ、いっか精神」をやめ、1年の夏ごろから悩み続けた送球難も克服。しっかり足を動かして捕球したり、遠投時はステップを意識したりと工夫を凝らし、人一倍真剣にキャッチボールに取り組んだ。 「わくわくする」と笑顔で話す、初めての甲子園は目前だ。「勝負強さを発揮して、チャンスをものにしたい」と目を輝かせ、躍動を誓う。 ◆天理 ◇父の背追って目指す夢 内藤大翔(やまと)選手(1年) 内野ならどこでも守れるオールラウンダーで、数少ない1年生レギュラー。昨秋の公式戦では、中学時代の所属チームの先輩でもある瀬千皓選手とともに、クリーンアップの一人として打席に立った。 父は鹿島アントラーズなどで活躍した元Jリーガー。異なるスポーツを選んだが、今では「自分の選んだ道で、1番をとれ」と、応援してくれている。選抜出場が決まった当日も寮に電話があり、一緒に喜んでくれたという。 将来の夢は社会人野球選手。トーナメント制のため、「1試合にかける思いや姿が(プロと)違うところが魅力」。生まれ育った福岡のチームに入ることが目標で、「父のようにスポーツを仕事にできたらうれしい」。