帝京長岡、真っ向勝負で4連勝を目指すも大津に1-6で敗戦
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2024 WESTの第7節2日目が5月19日に行われた。帝京長岡はホームの長岡ニュータウン運動公園サッカー場で勝ち点1差の首位大津と対戦。真っ向勝負で4連勝を目指したが、1-6で敗れた。 【フォトギャラリー】帝京長岡 vs 大津 試合は序盤から大津がFW山下景司のポストワークを軸に攻め込むと、前半10分にPKをゲット。これを山下がしっかりと決め、幸先よく先制点を奪う。たたみかける大津は19分、山下の浮き球パスに抜け出したMF兼松将が右足ボレーを決めて2-0。24分には左CKの折り返しをDF野口悠真が押し込み、あっという間にリードを3点に広げる。 状況を打破したい帝京長岡は25分、MF和食陽向に替えてMF和田陸を投入。すると和田が最初の1プレーで決定機を作る。26分に中央でパスを受けると絶妙なスルーパス。FW新納大吾のシュートは枠を外すが、大津の最終ラインを慌てさせる。和田はその後もスペースに顔を出して好機を演出し、流れを引き寄せる。 すると42分。帝京長岡は右サイドでボールをキープした和田、MF水川昌志とパスを繋ぎ、最後は左サイドをオーバーラップしたDF池田遼が左足でゴールネットを揺らして1点を返す。その後も長短のパスを駆使して敵陣に押し込むが、DF五嶋夏生主将を中心とした大津守備陣に跳ね返され、点差を縮められずに前半を終える。 エンドが変わった後半。大津がギアを上げワンサイドゲームに持ち込む。MF嶋本悠大が体の強さと技術を生かして中盤を支配し、1トップの山下は推進力を生かした突破で帝京長岡のDFラインをかき乱す。68分、MF中村健之介がチーム4点目を挙げ、72分には山下がこの日2得点目を決めて5-1と突き放す。90分+1分には途中出場のFW岩中翔太にもゴールが飛び出し、大津が大量得点を奪って首位攻防戦を制した。 シュートは大津が21本を放ち、帝京長岡は5本に抑え込まれた。古沢徹監督は「真っ向勝負を挑みましたが、全てで上回られました」と完敗を認めたが、「これを経験するためにこのリーグへの参入を目指してやってきた。ここから強くなっていきたい」と前を向く。リーグ初参入ながら7試合を終えて4勝3敗の勝ち点12。上々のスタートを切り、首位大津を同4差を追っている。谷口哲朗総監督も「この舞台でしか得られない経験をしている。選手たちの変化を見守っていきたい」とポジティブだ。 次節8節は6月16日にアウェーで静岡学園と対戦するが、新潟県は5月23日にインターハイ予選がスタートする。シード校の帝京長岡は同月26日に初戦を迎える。攻守の要となる水川は「35分の一発勝負。ベンチ入りのメンバーだけでなく、全員が同じ方向を向かないと優勝できない」と気を引き締めながら、「インターハイで大津にリベンジしたい」と誓った。 (文・写真=編集部)