網ですくい熱心に観察、川上小でヤゴ救出大作戦、清掃前のプールで3年生【宇部】
川上小(田辺靖啓校長)で29日、宇部市の環境出前授業が行われた。「ヤゴ救出作戦」として、3年生71人が地域のボランティア4人と協力し、プールでヤゴなどを捕獲し、生物の多様性や生息環境について楽しみながら学んだ。 同授業では、学校のプール清掃前に、水中や藻の間に生息する生物を観察し捕獲することで、そこに生きる生物や命の大切さに関心を持つ機会を提供している。 プールサイドに並んだ児童たちは、浅い水面を泳ぐヤゴ、オタマジャクシ、ゲンゴロウなどの水生生物を協力しながら網ですくい上げた。 その後は、市環境政策課の福田淳子さんが、昨夏の産卵後、ヤゴからトンボに成長する過程を紙芝居などを使って解説。児童たちは必要な食べ物や羽化するための環境などを学んだ。 高橋志歩さんは「自然の生き物やヤゴのことを詳しく知ることができた。成長するためにすごい能力を持っていると知り驚いた」と笑顔を見せた。 田辺校長は「市の協力の下、今しかできないことを学年に合わせて体験し、学んでもらいたい」と話した。